シャープで現代的な絵柄と、それに相反するような幻想的なモチーフ、青を基調とした落ち着いた色遣いが人気のイラストレーター。
「KUMADORI発売1周年記念イラストコンテスト」ではウッドさん賞(特別賞)を受賞した。
https://twitter.com/Aono_99
アオノさんは大好きな初音ミクのお仕事もされてるんですよね!ファンアートから公式に…って憧れる方も多いのではないでしょうか、おめでとうございます!
何となくメインのテーマというか、入れたいオブジェクトをまず決めることが多いです。水面、風船、など。「発想する」と言えるほど珍しいものは描いていないのですが、意外性のあるものを組み合わせることによってオリジナリティのあるイラストになるのかなと考えています。その時々で思いついたものをぱっと組み合わせることが多いですが、おしゃれな画像を検索してみて、そこから着想を得ることもあります。
完全に独学です。なのでデッサン等の基礎がないところが弱みではあります…(笑)普段は語学と経営学を学んでいますが、美術系の大学や専門学校も楽しそうでいいなと思うことが多いです。
独学なんですね!確かに人体デッサンや筋肉の構造などは苦労しますよね…でも独学でもアオノさんのように上手くなれると伺うと、頑張ろうってすごく前向きな気持ちになれます。
あまり自信がないのですが、喜多川歌麿の「ビードロを吹く娘」が元ネタ…でしょうか?ちょっとツンとした表情と口元の辺りからそんな気がしたのですが、ビードロをそのまま描かずシャボン玉に置き換えるあたりにアオノさんのセンスの良さがにじみ出ていますね…!冒頭でもお伝えしましたが、青い地球から月を見上げているような感じに見えてとても好きな作品です。
中学1年生の時に両親に頼み込んでペンタブを買ってもらいました。イラストスタジオという、クリップスタジオの前身のようなソフトを使っておりました。ペンタブはW社の竹?みたいな名前のものだったと思います…
中1からデジタルイラストデビューだったんですね!今は入学などの節目に合わせてデジタルデビューする方が多いのかもしれませんね~
当時はそもそも絵自体が下手だったので、まともに描けるようになったのがいつなのかはよくわからないのですが、操作には意外と1カ月もあれば慣れるんじゃないかなと思います。初めてネットにイラストを投稿したのは高校生の頃ですので、そこでようやく人様にお見せできるくらいの絵が描けるようになりました。実はそれまで海外に住んでいて、あまり娯楽が無かったので、絵ばかり描いていました。毎日使い続けることが大事だと思います。
液タブの身体への負担の話はよく聞きますよね(笑。私の首肩腰も相当来てるので、まず液タブは向かないんだろうなあと思います…。
中1でデジタルデビューして、ネットにイラストを公開したのが高校生の頃ですから3~4年は描いてる訳ですよね?!その間、ほぼ毎日練習されてたのですからきっとすごい勢いで上達されてたのでは…と思います。
保証等含めた安心感と、デスクトップパソコンの一般的なサイズのモニターに対応できるサイズ感、さらに筆圧検知機能やショートカット機能をはじめとした性能まで兼ね備えている点を価格と比較したとき、そのコスパに驚きます。
初心者でもベテランでも長く使いやすく、とにかく迷ったらこれを買っておけば間違いないという印象でした。特に筆圧検知機能がありがたいです。
あとは好みですが、ペンや本体のボタンを押したときのカチッとした感じや、配置が好きです。ショートカット設定は下記の通りです。
特にペンの一時的に手のひらにするCtrlと、スポイトをよく使います。キーが二つ横並びになっているおかげで、戻る・進む、サイズの大・小が感覚的に使い分けられてとても便利です。
アオノさんのショートカット設定!ありがたいです!意外とショートカット設定って皆さんの個性が出るのでたくさん並べて比較すると面白いんですよね~。また実は今回のインタビューまで、こんなにご愛用下さっていたとは存じ上げませんでした…いつも有難うございます!
影響を受けたイラストレーターさんはもう数えきれないくらいいるんですが、nineoさんのイラストがとても好きです。目標にしていますが、なかなか道のりは遠そうです。
こだわりというと少し違うかもしれませんが、完ぺき主義より完成主義であることに重きを置いています。もちろん手を抜いているという意味ではなく、途中で納得いかなかったり、なんか違うなと思って投げ出したくなったりしても、まずは完成までこぎつけてから改善点を見つけよう、という姿勢です。とりあえず完成させてみると、思ったより悪くなかったりすることが多いです。本当の完ぺきを求めると永遠に完成しないですし…。
確かに描きかけ(作りかけ)のままにしておかないで、ちゃんと作品として完成させられるかどうかってすごく重要だと聞きますね。背景まで描き込んで一枚の作品として仕上げるのってすごく労力要りますもんね…。同人誌を作って一冊の本(作品集)を作る、等も描きかけにしない為の大事な要素かもしれませんね。
技術的な側面からですと、とにかく真似をしたり資料を見たりすることが大事なのかな…と思います。私自身があまりできていなんですが…(笑)
初心者のうちは、ミクロにこだわるよりマクロで見るといいかなと思います。細部の描きこみはもちろん大切ですし、それが苦にならなければ全く問題ありませんが、最初は遠目から見ればいい感じだな、くらいでいいと思います。心持ちの面から言いますと、人と比べないことと楽しむことが何より大切だと日々感じます。
マクロ…!確かにプロのイラストレーターさんは、皆さん作品を制作途中でマメに縮小されてはマクロ視点でのバランスを確認されているんですよね。とにかくマクロ視点での見え方に気を付けます!
「人と比べないこと」「楽しむこと」どちらも大変有り難いお言葉…!(涙)創作の中でもイラストはパッと見で上手い下手がわかりやすかったり、今はSNSでそれがまた数字で表されたりして、色々しんどい方もいらっしゃると思うんですが、ここは相対評価ではなく絶対評価で「自分が頑張ったから100点!」「自分が気に入ったから100点!」と前向きに考えるようにしていきたいですね。